Zooey’s Diary

gooblogから引越して来ました。本・映画・ダンス・トールペイント・ガーデニング等に遊ぶ主婦です。旅行も好きで訪問国は30ヶ国を超えました。毎日何かしら面白いことを探しています。

クマ騒動、ギャラリー日比谷

相変わらず、連日クマ被害のニュースに驚いています。

今度は宮城県大崎市の民家の庭の柴犬がクマに連れ去られ、首輪だけ残っていたって。

犬の首輪って、ちょっとやそっとじゃ外れないようにできているのです。

それだけ残っていたってどういうこと!?

想像したくないです…

 

折しも、アルピニスト野口健氏がXにこんなつぶやきを。

「知り合いのマタギの方から熊の恐ろしさを何度も聞いています。銃で心臓を撃ち抜いた後、倒れたクマに近づいたらムクっと起き上がりその人の顔面に最後の張り手。その後、熊は死んだが、張り手された彼の顔面はその大半が吹き飛んでいたのだと」(野口氏のポストから)

怖すぎます。

 

昨日は一日冷たい雨、都心は13℃ほどの気温だったようです。

この前まで毎日夏日だったのに?

いやいや秋は何処に行ってしまったの?

 

香港から一時帰国している友人が絵を出展しているギャラリー日比谷へ。

この友人、子連れ留学したお嬢さんの手伝いで半年前から香港に行っているのに、日本画、水彩画と何点も出展。

そのバイタリティには頭が下がります。

私はのん気に、どの着物を着て行こうかなんて考えていたのですが、冷たい雨で断念。

その友人を囲んで、お昼は銀座の「日月火」で。

これに抹茶プリンとコーヒー。

半個室の空間で「薩摩黒牛の炭火焼きランチ」を味わいながら、お喋りを楽しみました。

 

パンケーキのお値段

「Eggs'n Things(エッグンシングス)」は、パンケーキが有名なハワイ生まれのカジュアルレストランです。

2010年原宿に一号店ができた時には連日長蛇の列でしたが、その後できた銀座店はそこまで並んでいなかったので何度か行きました。

そして2年ほど前にできたたまプラーザ店は、平日は楽に入れるようになったので、久しぶりに行って来ました。

最近ハワイに行かれたブロ友さんが本場の店のお値段を書かれていたので、比較したかったのです。

ホノルル店のレインボー・パンケーキ20.95ドル(3180円)。

それとホットコーヒー2杯、チキン&フライ、税とチップで57.48ドル(8,647円)だったそうです。

日本の方は、イチゴとバナナのパンケーキ1,680円、コナコーヒー2杯、エッグベネディクトで計4,873円。

まったく同じではありませんが、似たようなメニューで半額近く。

 

そして、別の友人が今週ロンドンに。

チェーン系カフェ「Caffe Nero」での朝食、スコーンにクロワッサン、コーヒーで£10.20(≒2150円)。

こちらは岐阜のカフェ「恵時尊」のモーニングセット、カフェオレの料金600でこれだけ付きます。

我家に来た海外からのゲスト(今年だけでもベルギー、オランダ、イタリアから)が、日本は物価が安いと喜ぶ筈です。

物価が安いのはありがたいが…

賃金も安く、GDPも低いのは悲しい。

日本はいつからこんなに貧しい国になってしまったの?

「ワン・バトル・アフター・アナザー」

かつては世を騒がせた革命家だったが、いまは平凡で冴えない日々を過ごすボブ(レオナルド・ディカプリオ)。そんな彼の大切なひとり娘ウィラが、とある理由から命を狙われることとなってしまう。娘を守るため、次から次へと現れる刺客たちとの戦いに身を投じるボブだが、無慈悲な軍人のロックジョー(ショーン・ぺン)が異常な執着心でウィラを狙い、父娘を追い詰めていく~(映画comより)

 

鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督の本作、スピルバーグ監督が3観たというので、楽しみにしていました。

難民問題、人種差別、社会分断など厳しい問題もてんこ盛りです。

しかし、ドジだが娘を愛する元テロリストのボブ、どこまでも変態な白人至上主義の軍人ロックジョー、浮世離れしているようだがボブ親子を守ってくれる格闘家「センセイ」(ベニチオ・デル・トロ)などユニークなキャラクターが出て来て、息を継ぐヒマもなく話が展開するので、3時間弱の長尺に退屈する暇がない。

なんといっても、ボブ(ディカプリオ)のカッコ悪さに笑える。

何処に行っても携帯の充電先を探しているし、大事なパスワードは忘れるし、ここぞという所で走る車から跳び降りれないし、追っ手に追われて若者に続いてビルからビルに飛び移ろうとしたら自分だけ落っこちる。

娘のウィラを助けようと必死なのだが、そのドタバタの空回りがなんとも面白いのです。

ショーン・ペンの軍人の変態ぶりもお見事。

「浄化」「混血」「雑種」といった言葉を連発する、白人至上主義の「クリスマス・アドベンチャー・クラブ」に入るのが、彼の切なる夢。

評決のとき」や「ミシシッピー・バーニング」などで、あの白い三角頭巾を被った白人至上主義団体KKKクー・クラックス・クラン)を見ましたが、ああした団体は現代アメリカに今も存続しているのでしょうか?

 

あのスキー場のように起伏のある丘で、三台の車がジェットコースターのように疾走するカーチェイスシーンは圧巻でした。

そして、寡黙でいかつく何も喋らないが、最終的には自分の命と引き換えにウィラを助けた殺し屋アヴァンティQに、私も救われました。

このどうしようもなく下品な、four letter wordsばかり連発する暴力映画で、ドジなボブの娘への愛情以外にも人間の良心を見せてくれたと。

 

「ワン・バトル・アフター・アナザー」公式HP