小学校に上がった頃、小学館の「少年少女世界文学全集50巻」を揃えてもらって、舐めるように読んで育ちました。
私の読書生活の原点です。
今回、実家からこの古い全集だけ引き取って来ました。

何十年ぶりかに、アメリカ編第5巻を読み直してみました。
これには「小公子、小公女、秘密の花園」などが入っていて、子供の頃からお気に入りの一冊だったのです。
原作バーネット、翻訳は以前その生涯について以前読んだ、若松賤子ではありませんでした。若松は明治時代の人ですから当たり前なのですが、巻末の解説に、初めて訳した人として、彼女のことも書かれていました。
「秘密の花園」は1993年に映画化され(制作総指揮はフランシス・フォード・コッポラ)、それも観ましたが、私にとっては、何百回も読んで頭に刷り込まれてしまった原作の方がずっとよかったのです。
裕福な家庭に生まれてインドで育った少女メアリは両親を亡くし、英国の叔父の邸宅に引き取られるが、そこはなんとも不思議な、もの悲しい屋敷であった。孤独なメアリーはある日、長年閉ざされているという秘密の花園の入口を見つけ、秘密を解き明かしながら成長していく…というお話です。

(田舎の実家)
子供の頃読んだその本の中に、インド人のことを指して「黒んぼ」という表現があったような覚えがありました。
でもまさかね?と半信半疑だったのですが、今回、しかと確認しました。
メアリと女中のマーサとの会話。
「インドには黒んぼが、うんといるからねえ。だから私も、初めは、お嬢さんがインドから来られるって聞いた時、黒んぼのお嬢さんかな、と思ったくらいだわ」
「ひどいわ。お前は、何にも知っていないのね。黒んぼは、人間じゃないんだよ。し、失礼な」
いやいや、これ、今だったら大問題でしょう!?
でも昭和の時代には許されていたのね。
改めて見ると、この全集の監修は川端康成、この編の解説は村岡花子という贅沢な構成なのにねえ。

岐阜の本格京料理「白日」。
雲丹をふんだんに使った、繊細で美味しいディナーでした。










